保健科学東日本が受託する薬剤感受性試験について

保健科学東日本では、医療機関からの検査を受託しているだけでなく、感受性を調査するための試験も行っています。
保健科学東日本で新たな検査項目として受託可能になったのは一般細菌薬剤感受性検査です。
薬剤名はガレノキサシンで、細菌を殺菌する際に用いられるものです。
薬剤感受性試験は、抗菌薬に対して菌の増殖が阻止されるかどうかを判断します。
菌が増えなければ感受性であり、菌が増えてしまえば耐性となってしまいます。
これらを判断する際に行われる試験ということです。
薬剤感受性試験によって、どのような菌に対して有効か判断できるため、医療の進歩に繋がります。
保健科学東日本では、一般的な検査項目に加えて薬剤感受性試験などを受託することで、さらなる医学の前進をサポートしています。
薬剤感受性試験は、抗菌薬治療の最適化を目的としています。
測定方法には、希釈法と拡散法が用いられます。
希釈法では、培地に一定量の菌を置いて時間を置きます。
発育の有無を観察しながら薬剤に対して感受性があるかどうかを見極めるものです。
精度が高い感受性試験であるとされています。
拡散法にはディスク法やディスク拡散法があります。
ディスク法では、拡散した薬剤濃度と細菌の増殖についての関係性をみていき、阻止円の形成や大きさで判断される方法です。
ディスク法では、市販品も試験できるのが特徴です。
このような薬剤感受性試験によって、適応症への効能などを把握でき、有効な薬剤である根拠を持てるようになります。
保健科学東日本では、医療機関向けに迅速で正確なデータが報告できるように、様々な検査項目や体制を整えています。
品質保証体制が一定となるように、検体の採取や結果報告までの工程や手順を決めて業務の画一化を図っているのが特徴です。
このような体制の強化によって、感染症の治療が最適に行われるようにしています。
抗菌薬は病気によって正しい選び方が求められます。
投薬量も変わってくるため、一般細菌薬剤感受性検査は重要なものとなります。
保健科学東日本は、精度の管理システムが長期的に維持できることを証明するために第三者機関による監査を行うだけでなく、ISO15189認定や、プライバシーマーク、医療関連サービスマークなどを積極的に取得しています。
このような各種認定マークの取得により、適した品質保持や検査体制が整っていると判断できます。
保健科学東日本の一般細菌薬剤感受性検査も、管理された体制で行われるということです。