私たち人間にとって水はなくてはならない大切なものであり、それを使用する場合、汚染された水が使われることがあってはなりません。水道法によって登録を受けた水質検査機関である保健科学東日本では、厳密な検査を行っています。
水質検査といっても検査項目は様々です。まず事業者に対して行う排水検査があります。工場などから排出された水は公共用水域へ流されますが、この排水は水質汚濁防止法により、排出基準が決められています。また、都道府県は条例によって国の基準よりもより厳しい排出基準を設けることが許されており、それに違反した場合は、厳しい罰則を科せられることもあります。そんなことがないように、保健科学東日本では厳しい検査をしているのです。冷却水検査も重要です。空調設備は日本全国どこのビルにもあるもので、この空調設備には空調用冷却塔というものが設置されています。冷却塔は冷却水によって冷やされるわけですが、衛生管理が悪くなるとレジオネラ症の集団感染が発生してしまうことがあります。この冷却水にも水質基準があり、保健科学東日本によって検査が行われています。冷却水は冷凍空調機器の寿命や効率を保持するために大切な水であり、その水質は厳格に守られています。
保健科学東日本では岩盤浴検査もしています。この検査は岩盤浴を楽しむ人々の健康を守るために実施される検査です。岩盤浴が行われる場所は高温多湿の上に密閉されている状態であり、いつカビや細菌が繁殖してもおかしくないところといえます。利用者が安心して使用できるようにするためには常に清潔な状態を心がけ、清掃や消毒などの衛生管理に気を配る必要があります。定期的に検査をすることで、清潔な状態であることが確認できます。さらに、保健科学東日本は、プールや公衆浴場の浴槽水の検査も請け負っています。プールで使用される水については、厚生労働省の遊泳用プールの衛生基準と、文部科学省の学校環境衛生の基準によって水質基準が定められています。また、公衆浴場や旅館で使われる浴槽についても、その設備の状態や使用方法によって水質基準が決められています。
最後に水道水ですが、この水道水には様々な種類があります。これらから供給されている水についても、水道法によって検査が義務付けられています。水質を守ることは住民の健康と安全を確保するものであり、そのために保健科学東日本による検査が必要とされているのです。