保健科学東日本では、わたしたちの健康のためにより良い環境を守るべく、環境分析の分野にも力を入れています。環境分析では、社会問題に発展しているダイオキシンやシックハウス、シックビルの原因となる化学物質などの分析を行います。主な検査内容としては5項目あり、空気環境測定や土壌検査、産業廃棄物検査などがあります。保健科学東日本は、私たちの身近な問題から改善に向けて、日々努力しています。
保健科学東日本では、化学物質が人体に及ぼす影響について調査し、検出された値が基準を満たしているかどうかを判断する手助けをしています。基準は、国の法律で定められています。例えば、空気環境測定では、壁紙の接着剤やペンキに含まれる化学物質や、炭酸ガスや一酸化炭素の含有量などを測り、基準値内か照らし合わせ確認していきます。土壌検査では、埋め立てに利用する土壌や残土に、環境破壊につながる物質がないかを検査します。これらは基本的に義務化されているため、計測が不可欠です。
産業廃棄物検査では、埋め立て予定の産業廃棄物の中に有害物質が含まれていないかをチェックします。産業廃棄物の適切な処理が義務付けられていますが、そのためにはどのような性質の廃棄物なのか等を確認する必要があります。場合によっては特別管理産業廃棄物扱いにもなるため、分析が必要なのです。空気清浄度検査は、病院など感染が命にかかわってくるような場所で主に行われる検査です。衛生管理は、私たちの食の安全を確保するための検査です。スタンプ検査など、職場の衛生管理の徹底が促進されるような取り組みとなっています。
これらの検査は、私たちの生活に直接関わるものばかりです。保健科学東日本は工場や保育園、給食センターなどと積極的にパートナーとなり、安心安全を届けています。環境検査というと、防護服を着た専門家が施設内を練り歩くような光景が目に浮かびますが、保健科学東日本ではそうした検査方法は採っていません。検体を採取して、送った検体材料をもとに保健科学東日本内にて確認、検査を行い、検査結果を報告するという方法です。そのため、検査をされているという重苦しさを感じることはありません。現代社会においては、人々の安心や安全を確保することが、企業においてもっとも大切な事項になっています。そのため保健科学東日本は、迅速丁寧に環境検査を実施し、ニーズに合った精度が高い検査結果を出すべく取り組んでいます。