人間が生きていく中で生活環境はとても大切であり、安定した環境は安全な生活にも繋がります。保健科学東日本は医療機関からの臨床検査を中心に受託していますが、それらを通じて得た経験や衛生技術を踏まえながら空気環境や土壌など、環境に関する検査も積極的に行っています。
建物には様々な化学物質が使用されており、この化学物質が室内環境汚染の原因となっています。場合によっては皮膚や粘膜への刺激のほか、頭痛や吐き気、めまいなどの精神や神経症状を引き起こす可能性もあります。特定の建物での生活においてこれらの症状が起こる場合、シックハウス症候群やシックビルディング症候群と認定されます。
保健科学東日本による環境検査では、文部科学省が策定した学校環境衛生基準などに基づいて空気環境測定を行っていて、数値が法律の基準内かどうかを判断します。
環境への対策として建物内だけでなく、私たちが口にする食べ物を育てる土壌にも配慮しなければなりません。土壌汚染は、公害対策基本法だけでなく土壌汚染対策法によっても厳しく規制されています。土壌が汚染されてしまうと、有害物質の摂取リスクが高くなり命に関わるためです。
保健科学東日本では、産業廃棄物含め土壌試料の採取や分析をスムーズに行い、土壌の濃度分析結果を書面で発行しています。排水、土壌、産業廃棄物分析の検査項目は、水素イオン濃度から溶存酸素量まで52項目に及びます。
病院内での感染リスク軽減や防止のための空気清浄度検査も受託しています。検査は、病院管理指針などで定められた数値や方針に基づいて行われています。院内清浄度は、いくら取り組みを掲げたとしても目に見えるものではないため、数値として結果を出すことで院内の評価を高められます。空気清浄度は浮遊粒子数や浮遊細菌数などをチェックするため、保健科学東日本では落下細菌数や落下大腸菌群数など6項目の環境細菌検査を扱っています。病院だけでなく、食品製造や食品を取り扱うような職場においても衛生管理は非常に重要であるため、保健科学東日本では一般生菌数やサルモネラなどを調べられる衛生管理拭き取りセットを提供しています。
保健所の指示に従い、取り扱う側の健康管理や衛生管理を徹底することはもちろん、こうしたセットを利用することで二次汚染などを徹底的に防止できるようになります。
このように保健科学東日本では、より安心して日常生活を送れるように様々な環境検査を行い、環境を数値化することによって負荷の軽減や汚染の予防に努めているのです。