日ごろの健康管理や体調を意識する習慣を持つことで健やかな毎日を過ごすことができます。とりわけ、子どもの健康管理については教育の場にて定期的な健康診断を行うことで様々な疾病の早期発見と予防が重要です。
保健科学東日本では、生化学的検査や血液学検査をはじめとした一般検査など、あらゆる分野の臨床検査を受託していますが、これまでに蓄えた多くの専門的な知識と技術を基に学童検診も実施しています。
日本では、学校や保育園に通う児童や園児の健康状態を把握するために行われる健康診断の管理項目の一つに検尿を定めており、その頻度は年間1回または2回程度行われています。保健科学東日本では検尿はもちろん、蟯虫卵検査も受託し子どもの健康管理の一端を担っています。
検尿では尿に含まれる糖や蛋白、潜血の有無を調べることで糖尿病や腎性糖尿、腎炎や結石、血管の障害など多くの疾病を早期に発見することが可能です。腎臓の機能障害など、検尿で見つけられる疾病のほとんどは自覚症状がないため、保健科学東日本が実施する学童検診による定期的な検尿は子どもの健康管理だけでなく、将来的な透析導入を回避したり、遅らせたりすることができます。
検尿は児童や園児の健康状態を把握し、疾病の早期発見と予防のために有効な手段です。日本では1950年代、児童の間で潜在的な腎臓病が多いことがわかり、1973年の学校保健法改正の際に尿検査が健康診断に導入された経緯があります。
さらに、近年は食生活などの急激なライフスタイルの変化にともない糖尿病の増加が見られたことから、1992年には糖尿の検査も義務化されています。
保健科学東日本が行う学童検診では、学校や保育園から依頼を受けたらまず、検診の実施日と検体の受領方法、名簿登録などについて事前に細かな打ち合わせを行います。検診の実施日に合わせ、保健科学東日本の担当者が持参もしくは郵送か宅配便にて、容器や依頼書を配布します。検診が実施され、児童や園児の検体がそろったら担当者が直接回収を行うか、郵送または宅配便にて受領します。
保健科学東日本が持つ、臨床検査の技術とノウハウにて速やかで確実な検査を行い、もし陽性と判明した場合にはFAXによる迅速な報告を徹底しています。検査結果については後日、報告書の原本をお渡しすることで教育現場においての児童や園児の健康管理に活用可能です。
保健科学東日本では、子どもたちの健康管理に寄与できるよう、知識と技術の研鑽に努めています。