大腸癌診断に重要となる保健科学東日本のEGFRタンパク検査とは

大腸癌とは、大腸の表面にある粘膜に発生する癌のことです。
保健科学東日本でも、大腸癌に関する検査が行われています。
腺腫という良性のポリープが癌化して発生するケースと、正常の粘膜から直接発生するケースがあります。
大腸癌は長期間にわたり便が貯留しているS状結腸と直腸にできやすいです。
大腸癌の原因は、食生活や運動習慣、飲酒、喫煙など、生活習慣が大きく関係しています。
特に、現代人は食生活の欧米化が進んだことにより、大腸癌を発症するリスクが高いと言われているのです。
また、ライフステージが変化しやすい女性は大腸癌を発症する確率が高いと言われており、大腸癌による死亡率は高い傾向にあります。
さらに、発症のリスクを高める要因として、大腸癌の家族歴が関係しているようです。
大腸癌は他の癌と同じように、症状の進行具合によってステージが分かれています。
0期、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期、Ⅳ期と5つのステージに分かれており、0期やⅠ期のように初期の段階で発見できれば生存率は90%以上です。
ステージが上がるにつれ、生存率が低くなっていきます。
大腸癌は初期の段階での自覚症状がほとんどないため、気づくのが遅れて症状が進行してしまうこともあります。
大腸癌を発症した場合の治療法は、内視鏡治療、手術、薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどです。
保健科学東日本では、大腸癌診断に重要となるEGFRタンパク検査を実施しています。
EGFRタンパク検査は大腸癌治療方針選択のための検査となっており、保健科学東日本では2009年1月1日から適用されました。
EGFRタンパク検査を実施することによって、患者に治療薬を投与する前に不適切な投与を防げるようになります。
不適切な投与をしてしまうと最悪の場合死に至るケースもあるので、十分注意しなければいけません。
大腸癌の治療に用いられる薬剤には抗EGFR抗体薬があります。
また、保健科学東日本ではRAS遺伝子検査も実施しています。
国内における癌患者の死亡原因として多い大腸癌ですが、予防することも可能です。
規則正しい生活を送っていれば、大腸癌を発症するリスクを下げられます。
栄養バランスの良い食事、適度な運動など、生活習慣を変えることが大腸癌の予防につながります。
また、定期的に癌検診を受けることも非常に重要です。
保健科学東日本で受けられるEGFRタンパク検査は、「N002」免疫染色病理標本作製の「3」、HER2のタンパクに準じて算出されます。